みけの心理学を楽しもう

 

わすれられない おくりもの (スーザンバーレイ作)

予定変更して、始めは、絵本にしました。スーザンバーレイの「わすれられない おくりもの」です。
主人公はアナグマ君。アナグマ君はかしこくて、いつもみんなにたよりにされています。困っている友達はいつも彼にたすけてもらいます。でも、年をとってしまい死が近いことを感じます。そしてある日友達が遊ぶ姿をみて、幸せな気持ちになり、その夜、みんなへのさよならの手紙を書きます。そして、すばらしい夢をみます。自由になった自分の夢を・・・・・そして翌日、みんなのみたものはその「さよならの手紙」です。つらい、わかれ。それから、みんなは、悲しくもつらい、冬を迎えます。

しかし、いつか、春が来て、外にでかれるようになり、アナグマ君との思い出を語り合います。モグラは、ハサミを上手に使う遊びを、カエルはスケートを、・・・・・そう、いつしか、みんなは、「彼が残してくれた、たくさんの忘れられないおくりもの」を思いだします。彼のおかげで、みんな今は助け合って生きていることに気がつきます。

内容は、とても、明瞭。
でも、読むべきとき?に、読むと、「生き物の一生がなんのためにあるのか」「短い一生で終えなくてはならないこともあるけど、それでも価値があるんだ」ということが、腹の奥におさまる、そんな不思議な物語です。

わたしは、この本を読んでから、どなたかが、亡くなって悲しいとき、これを一人でまた、読み返します。とても、不思議なことですが、こころがほんの少しだけ、落ち着いて、その方が昔くれた、「わすれられない おくりもの」と「思い出」を思い浮かべることができます。ぜひ、ご一読あれ。絵もともきれいです。評論社からでています。1000円です。

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